2012年5月21日月曜日

砂漠の不夜城だった…

昔の本を片付けていたところ、本に挟まれていた写真が出てきた。父の撮ったスナップであろう。
五反田駅東口に東京都内では最初の横断歩道橋が完成しその開通式、1963年の頃と記録にある。今は無い「建設省」の文字も見える。
この写真が妙に懐かしいのは、背景の白木屋デパート五反田店(今は建て替えられてレミィ五反田がある所)の屋上壁に、「カサブランカ」 というキャバレーのネオン看板が見えること。
東急池上線の終着ホームから改札口を出て、白木屋ビルの階段フロアを右に上れば、その先は真っ赤なビロードのカーテンが垂れる、妖しげなキャバレーの入口だった。

「あそこは何があるの?行ってみようよ!」
「子供には関係ない所よ!」
………
池上線を降りるたび、階段のところで、いつも気になった…その入口…。

いつしか、“砂漠の不夜城カサブランカ”は無くなってしまった。
私にとっては、今も幻のキャバレーだ。


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