2012年6月23日土曜日

6月といえば…1961年のヴィレッジヴァンガード

6月25日といえば、1961年のヴィレッジヴァンガードで歴史的なライブ録音が行われた日。この日は、6日間のビルエヴァンストリオの演奏最終日だったという。昼過ぎから夜まで5回のステージがすべて録音され、演奏中録音機の電源が落ちてしまう中断も含めて、コンプリートアルバムともなっている。ジャズ入門レコードとしても名高いアルバム「Waltz for Debby」も、この録音から編集されている。

このレコード盤…1面最初の曲は「My foolish Heart」、実は1回目のステージでの3曲目、奏でるピアノとベースの静かな音に釘付けになってしまう……愛聴盤です。
CD化されては買い、コンプリートアルバムを見ては買い…エヴァンス晩年のヴィレッジヴァンガードでのライブ「Turn Out the Stars」も買い、そのためいくつもの「My Romance」 がiTunesの曲目一覧に並んでしまった……彼の一生で、この曲は何度演奏されたことだろう、エヴァンス節ながらイントロからして同じものが無いのが凄い!

演奏会場となったヴィレッジヴァンガードの下を地下鉄が走っているという。その震動音が演奏中の音にときどき紛れ込んでいる…という都市伝説のようなうわさがある。これは事実と思う(スピーカのコーン紙に触れていると、音にならない低域の振動ですぐ判ります)。